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第640回「歩合外交員として3年連続日本1」(高島陽物語20)
昭和29年、31歳の高島さんは大商証券に入社します。
大商証券という会社は1917年創立。
新日本証券を経て、現在は新光証券となっている会社です。
そこで高島さんは歩合外交員として働きます。
歩合外交員とは証券会社の営業員として
顧客を訪問し、株券、債券の売買を勧誘するなど、
外務行為を行う人のことです。
当時、証券会社は株屋と呼ばれていましたが
当時のことを高島さんは振り返って次のように
書いておられます。
「あの頃は株屋と言えば、ばかにされた。
ところが、歩合外交となると、
その証券会社の社員からでさえ、
『歩合さん』といわれて、ぶべつされた」
(『1億総素人時代』。昭和45年))
そうした状況にはありましたが、
昭和30年(1955年)にはご長男の健一さんを
もうけられ、翌年の昭和31年(1956年)から
昭和32年(1957年)、昭和33年(1958年)
と3年連続、日本の全証券業界で
一番の成績を挙げます。
先日、お会いさせていただいた健一さんは、
「あの頃は父も羽振りがよかったと思います」
とおっしゃっていました。
私の想像ですが、お母様が当時のことを
息子さんの健一さんにおりおり
語られたのではないでしょうか。
また私の想像ですが、
テレビ放送が始まったばかりのときに
70番目にテレビを買ったとか、
時間とお金を惜しまず
あちこち、見て歩いて
ソフト財産をふやされたことが
功を奏したしたのではないかと思います。
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執筆者:戸田敦也(2007年05月17日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: atsunaritoda@gmail.com

