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第621回 ご子息との対談で高島陽像がクローズアップ
私は、邱永漢さんが信頼できる友人として
おつきあいされていた高島陽さんのご長男、
健一さんとお会いしました。
目的は健一さんが取り組んでおられる仕事を
教えていただき、私の友人達に紹介することでした。
さて、お会いさせていただくとき、
私は愛読させていただいていた高島陽さんの
ご著作のうち2つの本を選んで持参しました。
『“大変”の時が来た』(日本経済新聞社。昭和54年)
と『先見術』(日本経済新聞社。昭和45年)という本です。
前者の『“大変”の時が来た』は私が邱さんの本を
読ませていただくようになった頃に出版されたもので、
邱さんが高く評価されている方がお書きになった本だ
というので、買い、読み、そして参考にさせていただきました。
そして後者の『先見術』は、高島さんの先見の方法を
貪欲に吸収させていただこうと思って、その時点から
10年ほど前に出版されていた本で、この本も
随分役に立ちました。
そういう思い出があるので、大事に保管していて
持参したのですが、健一さんは“化石”のような
父親のファンが登場したと思われたかもしれません。
それから、高島陽さんは、上智大学の
渡部昇一さんが、「生きがい」のことについて
お書きになられた『人間らしさの構造』(昭和47年)
の冒頭の部分でも引用されていまして、
渡部さんは高島陽さんの著作を読み
「生きがい論」に鮮烈な印象を受けたと書かれています。
このことに私がふれると、
「ええ、渡部先生が父のことをとりあげてくださって」
とおっしゃいました。
そんな話から、私が健一さんに
ご尊父高島陽さんについてご質問し、
健一さんがそれに答えてくださるという
形で応答が続きました。
おかげで、私が邱さんや渡部さんの本を
通じて知っていたいくつかの“点”が
一本の糸として結び合わされ、
高島陽さんの全体の映像が浮かび、
「たいへんな人だったんだ」ということがわかり
とても興奮してしまいした。
そこで次回から、高島陽さんの足跡を
追わせていただくこととします。
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執筆者:戸田敦也(2007年04月29日)
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邱永漢思想研究家。経営コンサルタント。問題解決・意思決定の研修講師。昭和18年3月生まれ。昭和40年、東京大学経済学部卒業。同年、八幡製鉄(現新日鉄)入社。平成6年、新日鉄部長を経て、研修業に転じ、現職。以来、邱永漢作品のエッセンス本『原則がわかれば生き残れる』、『アジアの曙』、『生きざまの探求』、『新・メシの食える経済学』(以上、グラフ社)を編集、解説。平成13年『あなたも賢者になれるー私は邱永漢さんの知恵を借りた』(グラフ社)を刊行。邱永漢思想の探求をライフワークとし、その一環として、各地でセミナーを開催。「株式投資の原則」などの通信セミナーも実施。
■戸田敦也さんへのメールはこちらまで: atsunaritoda@gmail.com

