戸田ゼミコラム書庫HOME >> 旅する好奇心、世界を覗く(伊佐笑子) >>  50回〜

<< 前のコラム |第93回 本場の一流レストランへ| >> 次のコラム


第93回 本場の一流レストランへ

実は今回、パリでのメインイベントは
ベルサイユ宮殿の他にもうひとつあったのです。

なんと!
パリの一流レストラン、あの、
トゥール・ダルジャン(Tour d’Argent)に
行くことです。
トゥール・ダルジャンと言えば
鴨料理で有名です。
一体どんな鴨料理を出してくれるのか
行ってみることにしたのです。

どのレストランでもそうですが、
ヨーロッパのレストランは
見落としてしまいそうなくらい
街に溶け込んでいます。
トゥール・ダルジャンも、ご多分にもれず、
玄関にその名が刻まれている以外は
普通の建物のようでした。

しかし、入ってみて悲鳴をあげたくなりました。
入り口から、さながら日本のデパートの開店時の
ように、ズラっとならんでお出迎え。
一人一人が「ボンソワール、マダム」
と笑顔でご挨拶。
あまりにたくさんのお出迎えに、
「ボンソワール」がこだまして、カエルの合唱みたい!!

通された席について、周囲を見回すと
ゴージャスなドレスの婦人に、
タキシードの紳士たちばかり。
隣の夫人は、目の覚めるようなスカイブルーの
全身スパンコール。
背中のぐっと開いたドレスに身を包み、
ブロンドのヘアはきっちりとアップに。
向かいの紳士は、これまたお金持ちそうな顔だこと!
品格は顔に出る、世界共通ですね、コレ。

それはそうと、私たちは
どこからみても、貧相な上に、若すぎる。
結婚式の披露宴に、間違えて入り込んじゃった
コドモみたいな気分になってきました。

そしてみじめな思いをしている私達に、
更なる不幸が!
             (つづく)

isa90.jpg
トゥール・ダルジャン



(2006年06月02日)