<?xml version="1.0" encoding="utf-8"?>
<rss version="2.0">
<channel>
<title>戸田ゼミ通信</title>
<link>http://todaseminar.com/</link>
<description></description>
<language>ja</language>
<copyright>Copyright 2010</copyright>
<lastBuildDate>Fri, 31 Dec 2010 13:52:40 +0900</lastBuildDate>
<generator>http://www.movabletype.org/?v=3.17-ja</generator>
<docs>http://blogs.law.harvard.edu/tech/rss</docs> 

<item>
<title>第７４回　会社拝見　④　～雪印乳業株式会社～  その２</title>
<description><![CDATA[<p>「５．酪農に依存する特殊性<br />
　　　現在、乳業株として上場されているのは、ご承知のとおり、<br />
　　　明治乳業、森永乳業、雪印乳業の三社である。、<br />
　　　従来、乳業株が人気的にっさえなかったのは、<br />
　　　一つには牛乳の消費が国民生活とあまりにも密着しすぎていて、<br />
　　　販売価格を政策的におさえられるので、企業的に妙味がなかったこと、<br />
　　　もう一つには牛乳の供給者である群小酪農とこれまた密接な関係がありすぎて、<br />
　　　購入価格をおさえようとする手前、派手な決算ができなかったことが、<br />
　　　原因になっている。<br />
　　　実際に金が儲かっても、利益面を極力おさえなければならないという、<br />
　　　嬉しいような悲しいような、公共的性格を持っているのである。<br />
　　　このため、乳業株は派手に動くことができなかったが、<br />
　　　それは金が儲からないということではなくて、<br />
　　　金が儲かっても表面利益に計上することができず、<br />
　　　その証拠にかくし場に困って、選挙違反に問われた経営者も出たほどである。</p>

<p><br />
６．成長株の前頭十八枚目<br />
　　　それは余談だが、こうした公共的性格のために、<br />
　　　とにかく忘れられがちであった乳業株が、<br />
　　　ここへきてようやく再認識される段階になってきた。<br />
　　　乳業三社の株価はいずれも、本年初めの安値から倍前後になっており、<br />
　　　なかでも雪印乳業は四月十二日の五十円から<br />
　　　昨今は百三、四十円台まで実に三倍近い上昇ぶりである。</p>

<p>　　　これは雪印乳業の実力が再認識されつつあることにほかならないが、<br />
　　　逆に言えば、雪印乳業が従来実力以下に評価されていたということであろう。<br />
　　　上昇したといっても、百三、四十円台は成長株の株価としては<br />
　　　おそらく最低のものであり、、雪印乳業が安定成長株として、<br />
　　　すこしずつ見なおしされて行くのは、むしろ、これからであろう。</p>

<p><br />
７．雪印の苦悩時代<br />
　　　雪印乳業の前進は最初、大正十四年に黒沢西蔵という人によって創始された<br />
　　　製酪販売組合である。<br />
　　　北海道の地に誕生したので、翌年には雪印のマークをつけたバターが売り出され、<br />
　　　それが昭和十六年の企業整備で、森永、明治と合併させられて、<br />
　　　北海道興農公社と称された。<br />
　　　戦後はじめて株式組織となり、北海道酪農協同株式会社と名乗るようになったが、<br />
　　　昭和二十五年、北海道バター株式会社とクローバー株式会社に<br />
　　　分離させられてしまった。<br />
　　　北海道バターがクローバーをふたたび吸収合併して、<br />
　　　現在の雪印乳業になったのは一昨三十三年の十一月である。<br />
　　　雪印のバターが滞貨の山に悩み、資金的に苦しんだのは、<br />
　　　この合併の前後である。</p>

<p><br />
８．雪印の苦悩時代<br />
　　　なぜ悩んだかというと、雪印乳業の営業報告書を開いて、<br />
　　　株主の総数をにらんでみれば、すぐわかることである。<br />
　　　今年の三月決算期における株主総数がなんと五万五千八百四十七名、<br />
　　　上場会社の全部を通じて資本金に比例してこれだけ株主数の多い会社は<br />
　　　他に類例がないのではあるまいか。</p>

<p>　　　これは雪印のそもそものはじまりが酪農の販売組合であり、<br />
　　　株主が組合員、すなわち原料供給者によって構成されているからにほかならない。<br />
　　　現在でも農協の組合員が全株式の六割を所有しており、<br />
　　　したがって会社側の利益が農民の利益といちじるしく相反することは<br />
　　　一応避けられている。<br />
　　　この意味では雪印乳業こそは証券民主化のパイオニアであるということができる。</p>

<p>　　　しかし、このことは同時に、会社が供給者である酪農の利益を<br />
　　　守らなければならないことを意味する。<br />
　　　たとえば、バターやチーズがいちじるしい生産過剰におちいっている場合でも、<br />
　　　会社は牛乳の買上げを制限することはできず、<br />
　　　買上げ価格を冷酷にひきさげることもできない。<br />
　　　しぜん、滞貨と資金ぐりの両面で悩むことになる。<br />
　　　つい二、三期前までの雪印乳業がまさにそういう状態におかれていた。<br />
　　　北海道に地盤をおく雪印がわざわざ東京にも本社をおくようになったのは、<br />
　　　消費先の主力が東京であることも原因しているが、<br />
　　　金融関係をよくしようとする配慮からでもあったろう。</p>

<p><br />
９．年一回の大総会<br />
　　　ついでに申せば、五万五千人の株主による株主総会は<br />
　　　一大偉観だそうである。<br />
　　　ふつう株主総会といえば、あらかじめ議案を印刷物にして<br />
　　　株主に配っておき、総会当日には議長である社長がそれを読あげ、<br />
　　　「異議はございませんか？」「異議なし」と、<br />
　　　それこそ十五分で終了してしまう。<br />
　　　ところが、雪印乳業の総会は札幌市の市民会館を借りきって<br />
　　　千人からの株主が集まる。<br />
　　　佐藤貢社長から営業報告が行われるほか、<br />
　　　総会後に懇談会がひらかれ、約三時間もつづくのである。<br />
　　　雪印乳業の決算期が年一回になっているのは、<br />
　　　夏場と冬場で乳製品の売上に波があることもさりながら、<br />
　　　これだけの株主に通知を出したり、配当金を支払ったりするのに<br />
　　　莫大な費用がかかるからであろう。<br />
　　　雪印が他の乳業株に比して株価的に割り負けしている理由の一つが<br />
　　　この年一回決算である。」</p>

<p><br />
金が儲かっても、利益面を極力おさえなければならないという<br />
公共的性格を持っていて、かつ、農協の組合員が全株式の六割を所有している所は<br />
めずらしい企業でもあります。<br />
めずらしい企業であっても、戦後、食生活に変化にうまく相乗りした所に、<br />
この会社の真骨頂があったと考えています。<br />
振返ってみますと、小学校の四年生までは、学校で脱脂粉乳を飲んでいましたが、<br />
小学校の五年生からは、牛乳を飲むようになりました。<br />
とても嬉しかったことを覚えています。<br />
あの脱脂粉乳のまずい味は、しっかりと記憶しています。<br />
私の世代というのは、貧乏な時代と成長していく時代の両方を<br />
見て来た世代でもあります。</p>

<p>上の文章に出ているように、雪印乳業は<br />
株主総数が五万五千八百四十七名で、<br />
農協の組合員が全株式の六割を所有している<br />
特殊性のある会社です。<br />
因みにインターネットで、代表的な日本企業の株主構成をみると、<br />
次のようになっています。</p>

<p>■トヨタ自動車 <br />
【株主】　　[単]335516名<06.3>　万株 <br />
自社(自己株口) 36,824 (10.2) <br />
日本トラスティ信託 30,414 (8.4) <br />
日本マスター信託 21,520 (5.9) <br />
豊田自動織機 20,002 (5.5) <br />
日本生命保険 13,257 (3.6) <br />
ヒーロー&カンパニー 12,352 (3.4) <br />
ステート・ストリート・バンク&トラスト 11,618 (3.2) <br />
資産管理サービス信 10,169 (2.8) <br />
東京海上日動火災 8,382 (2.3) <br />
三井住友海上火災 6,516 (1.8) <br />
<外国>26.5%　<浮動株>5.0% <br />
<投信>3.3%　<特定株>47.8% </p>

<p>■新日本製鐵 <br />
【株主】　　[単]419967名<06.3>　万株 <br />
日本トラスティ信託 48,544 (7.1) <br />
日本マスター信託 36,935 (5.4) <br />
ステート・ストリート・バンク&トラスト 33,030 (4.8) <br />
日本生命保険 20,092 (2.9) <br />
資産管理サービス信 19,824 (2.9) <br />
みずほコーポ銀行 18,260 (2.6) <br />
自社(自己株口) 15,867 (2.3) <br />
明治安田生命保険 14,117 (2.0) <br />
三菱東京UFJ銀行 13,463 (1.9) <br />
住友金属工業 12,351 (1.8) <br />
<外国>21.1%　<浮動株>23.1% <br />
<投信>4.0%　<特定株>34.1% </p>

<p>■(株)東芝 <br />
【株主】　　[単]354341名<06.3>　万株 <br />
日本マスター信託口 19,808 (6.1) <br />
チェース(ロンドン) 13,773 (4.2) <br />
日本トラスティ信託口 12,938 (4.0) <br />
第一生命保険 10,875 (3.3) <br />
日本生命保険 10,254 (3.1) <br />
日本トラスティ信託口4 5,823 (1.8) <br />
自社持株会 5,379 (1.6) <br />
三井住友銀行 5,000 (1.5) <br />
日本興亜損害保険 4,630 (1.4) <br />
三井住友海上火災 3,695 (1.1) <br />
<外国>22.0%　<浮動株>33.3% <br />
<投信>3.0%　<特定株>28.8% </p>

<p>注目すべきは外国人比率でしょう。<br />
いずれも２０％台になっています。<br />
国際化時代の様相を如実に表していると言えます。<br />
昨今は三角合併が話題になっていますから、<br />
企業防衛で、企業も神経を使う所です。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2007/05/post_55.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2007/05/post_55.html</guid>
<category>0717nijihara</category>
<pubDate>Sun, 20 May 2007 00:00:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>第７５回　会社拝見　④　～雪印乳業株式会社～  その３</title>
<description><![CDATA[<p>「１０．酪農に依存する特殊性<br />
　　　しかし、売上げの規模からいえば、三社の比重は次のごとくなっている。</p>

<p>　　　（百万円）　明治　　　　　森永　　　　雪印<br />
　　　３４・９　　１０，４９９　　９，０２９<br />
　　　３５・３　　　９，１２１　　８、６０９　　２７，３０５<br />
　　　利益（一年）　４７５　　　　４１８　　　　　３０２</p>

<p>　　　すなわち、売上げでは雪印が一位にあるけれども、<br />
　　　売上げの割には利益がすくない。<br />
　　　これは雪印がバターやチーズのような利益のうすい製品に主力をおいていて、<br />
　　　採算の良い脂乳（牛乳）の占める比率が他の二社に比して低いからである。<br />
　　　その代り、雪印のバターやチーズは北海道という土地と飼料の関係から、<br />
　　　同じ牛乳を原料としながら、他の製品よりも味の点においてすぐれ、<br />
　　　消費者の間に好評を博している。<br />
　　　雪印製品の全国生産に関する占有率は次のとおり。</p>

<p>　　　　バター　　　　　　　　　　　　　六十％<br />
　　　　チーズ　　　 　　    　 七十五．九％<br />
　　　　粉乳　　　　　　　　　　三十五．七％<br />
　　　　煉乳　　　　　　　　 　　　　二十六％<br />
　　　　アイスクリーム　　　　二十六．八％</p>

<p>　　　さらに雪印自身の過去数期における業績を見ると、<br />
　　　（百万円）　売上高　　利益　　同率　配当<br />
　　　３２・３　　１１，１６８　　１８１　　２７　　１０<br />
　　　３３・３　　１４，５４６　　１５３　　１５　　　５<br />
　　　３４・３　　１９，８８９　　１８４　　１５　　　５<br />
　　　３５・３　　２７，５４５　　３０２　　１９　　　７</p>

<p>　　　年とともに相当な伸びを示してきているが、<br />
　　　今後の売上げはかってないほど順調で、<br />
　　　明年三年期は売上げ三百三十億、利益は五億円から六億円の間を<br />
　　　計上できる見込みだという。<br />
　　　したがって無償交付をやめて、三分増配の現金一割配当になおし、<br />
　　　同時に三割程度の増資にすすむことになる模様である。</p>

<p><br />
１１．ＰＲ室もございます<br />
　　　雪印の東京工場は志村にあるが、<br />
　　　総工費十一億円をかけて建てた近代的な衛生設備の整った工場で、<br />
　　　見学者に便利なように工場の中心にＰＲ室が設けられており、<br />
　　　そこで説明を聞いた上で、カーテンをあけると、<br />
　　　ガラス窓をすきとおして、牛乳の詰込みをしているところや、<br />
　　　アイスクリームをつくっているところが、<br />
　　　一目のもとに見おろせるようになっている。</p>

<p>　　　牛乳は壜を洗う装置から牛乳を詰めてシールをするまで一貫作業になっていて、<br />
　　　一時間に一つのラインで一万二千本がつくられる。<br />
　　　このラインが四本ある。<br />
　　　東京近郊から集められてきた原料はそのまま殺菌消毒して使われるが、<br />
　　　北海道からくるものは、輸送の関係上、一度脱脂乳とバターに分けられ、<br />
　　　それを東京へもってきて、水を加えたり、<br />
　　　ビタミンで補強したりしてもとにもどすのである。</p>

<p><br />
１２．冬期にもアイスクリーム作り<br />
　　　アイスクリームは百種類以上もあって、<br />
　　　夏の最盛期にそなえて冬のあいだも一部製造をつづけており、<br />
　　　私が行った時はクリスマス用の高級品を作っていた。<br />
　　　工場長さんの部屋で出されたミカンの皮の中に入ったアイスクリームは<br />
　　　今年の二月につくったものだそうだ。<br />
　　　ほかにスキム・ミルクとよばれている水を加えると<br />
　　　簡単にとける脱脂粉乳がつくられていて、<br />
　　　これはほとんど雪印の当工場が市場を独占しているそうである。</p>

<p><br />
１３．北海道中心を脱皮する<br />
　　　また乳製品のほかに菓子類や罐詰、ジュースの類が<br />
　　　他の工場で製造されていることは皆さんご存じのとおりである。</p>

<p>　　　東京付近には、ほかに品川工場、茅ヶ崎工場があるが、<br />
　　　雪印の主力は何と言っても北海道であり、札幌を中心として、<br />
　　　原料を求めて全道にひろがり、大小合わせて何と、<br />
　　　百十ヶ所も工場をもっているそうな。<br />
　　　これではマンモス企業であることを自慢できるというよりは、<br />
　　　管理に大変な労力を必要とすると言った方が適当であろう。<br />
　　　雪印の経営者たちもこのことは痛感しており、<br />
　　　一日も早く北海道の道路が改善されて、原料の輸送が便利になり<br />
　　　群小工場を閉鎖して全国で二十ヶ所くらいの中型工場に<br />
　　　集約できるようになることを望んでいるようである。</p>

<p><br />
１４．今やラッキー・セブン<br />
　　　ところで雪印の将来をどう見るべきであろうか。<br />
　　　さきにも述べたように、雪印は他の二社とくらべ、<br />
　　　原料関係で農民と密接に直結しているので、<br />
　　　需要が供給に充たなかった時代にはさんざん苦杯をなめた。<br />
　　　それが、現在のように供給不足に悩む時代になると、<br />
　　　いままで足をひっぱっていたのが逆に有利に働くようになり、<br />
　　　雪印はこれまでになく明るい将来を約束されるようになったのである。</p>

<p>　　　むろん、乳牛の飼育という酪農経営は<br />
　　　牛乳屋の家に生れた池島さんも言っているように、<br />
　　　一朝一夕に増産のできるものではないが、<br />
　　　それでも年に二十％程度の成長は見込まれている。<br />
　　　また食肉高の脅威をうけたり、自由化による不安もないではないが、<br />
　　　米作だけは保護して畜産は放任するとはまず考えられないから、<br />
　　　潜在的な需要の増大を考えに入れれば、<br />
　　　雪印はもっとも強味を発揮する立場にあるのではなかろうか。</p>

<p><br />
１５．着実な増資のベース<br />
　　　この点を多くの投資家が認識するようになれば、<br />
　　　現在の株価は、森永、明治との振合いから見て、<br />
　　　百七、八十円になってもおかしくないし、<br />
　　　明年三月の三割増資が近づけば、<br />
　　　二百円台にのせることも十分予想されることである。<br />
　　　何でも雪印の原料供給者たちは、納入品のニ％に相当する金額を<br />
　　　増資払込金として積立てており、<br />
　　　毎年その程度のスピードで増資してゆく体制にあるそうである。<br />
　　　乳業会社としての雪印が現在の資本金十八億九千万円から<br />
　　　五十億円程度の会社になるのは、そんなに遠い将来のことではない。」</p>

<p><br />
雪印乳業は、利益の数字を見るかぎり、当時は売上げに対する利益率が低いと思いました。<br />
しかしながら、毎年、増収・増益を繰返していくのだから<br />
当時の投資家としては、食指が動いた企業の一つだったのでしょうね。<br />
味がすぐれているというのは、消費者の心をつかんでいったということでしょうから<br />
うまく、時代の波に相乗りしたということだと思います。<br />
ただ百十ヶ所も工場をもっていたのは、やっぱり、多いという印象を持っています。<br />
集中と選択が必要だし、このことが利益率を高めることになるものと感じました。<br />
さて、この企業も増資がクローズアップされていたようです。<br />
成長企業の共通項ですね。<br />
経済の成長も、技術の進歩も、ある時点から<br />
急成長する、ブレークスルーするといったことは興味深いものです。<br />
もっとも裏返せば、成長するのにも、我慢する時間と<br />
たゆまぬ努力が必要ということでしょうが。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2007/05/post_53.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2007/05/post_53.html</guid>
<category>0717nijihara</category>
<pubDate>Sun, 27 May 2007 00:00:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>第７６回　「会社拝見　⑤」　～千代田化工建設株式会社～  その１</title>
<description><![CDATA[<p>石油化学ブームの推進力　～千代田化工建設株式会社～						<br />
「”あなたの工場を造らせていただきます”					<br />
という会社は数ある日本の企業であまり聞いたことがない。			<br />
しかし、千代田化工はプラント建設専門の有望会社だ。				<br />
つまり、日本産業の大工で、株は大鵬なみの勢い。」				</p>

<p>「１．"ウェルカム"と微笑で出迎え						<br />
　　　羽田の飛行場から自動車にのって荻原製作所の前を通り、			<br />
　　　広い道にでてくると、英文で、						<br />
　　　Ｗelcome CHIYODA Chemical Plant Maker				<br />
　　　と書いたネオンが輝いている。						<br />
　　　さらに自動車が京浜国道にぶつかるところにまた同じ会社の、			<br />
　　　もっと大きなネオンが光っている。					</p>

<p>　　　これが昭和二十三年一月、資本金百万円、従業員二十数名で始まり、<br />
　　　現在、資本金六億円、従業員千五百名を擁する<br />
　　　千代田化工建設株式会社の<br />
　　　外人客に対するウエルカム・ツー・トウキョーの看板である。</p>

<p>　　　このごろは、「朝日新聞」に一頁広告を出したり、ラジオ東京の<br />
　　　「南繁の安全メモ」のスポンサーを買って出たりで、<br />
　　　だいぶ、多くの人に知られるようになったが、<br />
　　　それにしても最終消費製品とはまったく何の関係もない化学プラント・<br />
　　　メーカーがどうして、カメラ屋やトランジスタ屋なみの広告を<br />
　　　しているのであろうか。</p>

<p><br />
２．技術のベスト・セラー<br />
　　　この疑問に対する解答はきわめて簡単である。<br />
　　　それは千代田化工建設が、最初からアメリカのコバースやケロッグや、<br />
　　　あるいは西独のルルギのような著名化工建設会社と比肩する<br />
　　　技術開発会社を目指しているからである。</p>

<p>　　　産業や製品には国境があるかも知れないが、<br />
　　　技術の世界には国境がない。<br />
　　　すぐれた技術は最初から世界を市場とすべきものである。</p>

<p>　　　この観点にたてば、たとえ、千代田化工のお客が現在のところ<br />
　　　ほとんど国内産業だけだとしても、これらのお客は世界をかけめぐって<br />
　　　新しい技術をとり入れようと血眼になっている人々であることに<br />
　　　変わりはなく、その利用する乗物も飛行機なら、<br />
　　　その物の考えかたもジェット機なみのスピードである。</p>

<p>　　　知る人ぞ知るで、あの広告を見て、<br />
　　　「へえ、白人の独壇場だとばかり思っていたが、<br />
　　　黄色人種にも化学プラントのような複雑な設計をする才能があるのか」<br />
　　　と、驚嘆する外人もいるのである。</p>

<p>　　　千代田化工の社長玉置明善さんは、つい最近、<br />
　　　化学機械視察団団長として、ヨーロッパ視察の旅から帰ったばかりだが、<br />
　　　その際持参した「アウトライン・オブ・チヨダ」という英文の会社案内に、<br />
　　　大いにヨーロッパにおける同業者たちの日本に対する認識を<br />
　　　新たにさせたそうだ。<br />
　　　それほど千代田化工建設は、日本の産業界で異彩を放つ、<br />
　　　たった一軒の、技術を売る会社なのである。</p>

<p><br />
３．技術が全体の六十％<br />
　　　このことを何よりも端的に物語るのは、千代田化工の人員構成であろう。<br />
　　　現在、千代田化工は従業員が約千五百名だが、そのうち、<br />
　　　技術者が八百名を占めている。<br />
　　　技術者不足は現在日本の恒常的現象であるが、<br />
　　　その中にあって、巧妙なスカウト戦を展開して<br />
　　　一年に百五十名からの技術者を大量に展開し、<br />
　　　現に技術者六十％の構成比率を維持している会社は、<br />
　　　他にまったく類例がないのではあるまいか。</p>

<p>　　　どうしてこれだけの技術陣を整えるようになったかは、<br />
　　　むろん玉置社長の力に負うところが大きいが、しかし、その前に<br />
　　　どうしてこれだけの技術陣を必要とするか、ということに<br />
　　　まずふれるべきであろう。</p>

<p><br />
４．まず設計から始めよ<br />
　　　千代田化工建設の事業内容は一口で言えば、<br />
　　　どこかの会社で工場を建てようとする場合に、工場設備の設計から<br />
　　　建設までを全部請負って、一つの工場をそっくり建ててやる商売である。<br />
　　　なかには図面だけ引いてもらいたいというのもあれば、<br />
　　　機械や化学装置の部分だけをやってもらいたいという注文もあるが、<br />
　　　そのどれ一つをとっても、他の部分との関連が深いから、<br />
　　　総合的な配慮が必要であり、<br />
　　　千代田の技術陣は土木、建設から機械、化学、電気など、<br />
　　　すべての分野まで包含しなければならなくなる。</p>

<p>　　　千代田の設計室に行けばわかることであるが、<br />
　　　ここの技術陣はいろんな部門の人が集まって、<br />
　　　朝から晩まで口角泡をとばしての大議論、なにしろ世界の技術水準に<br />
　　　遅れをとるわけには行かないし、いや、むしろその水準を抜く優秀かつ<br />
　　　低廉なる設備をつくらなければならないので、鉄板を折りまげたり、<br />
　　　タンクをつくったりするよりも、最初の図面が大切なのである。<br />
　　　ちょうど小説家がペンを走らせるよりも構想を練ることに、<br />
　　　精力と時間の大部分を奪われるようなものであろう。<br />
　　　だから、かりに現場で五十人の者が動員されているとすれば、設<br />
　　　計室に五百人の者が動員されることになる。<br />
　　　普通の機械屋や建築屋と比率がまったく逆になっているのである。</p>

<p>　　　こうした技術陣の養成はもとより一朝一夕に出来るものではない。<br />
　　　現社長玉置さんが戦後、この会社の技術長として<br />
　　　会社の創業に参加して以来、<br />
　　　一貫して力を注いだのは技術人材の養成ということであり、<br />
　　　昨今のように技術者争奪戦が激しい時代でも、<br />
　　　他社のやならいような新手で次々と、新卒業生を集めている。」</p>

<p><br />
今回から「会社拝見」の紹介も５社目に入っていきます。<br />
「千代田化工建設株式会社」は、日本では数少ないプラント建設の企業です。<br />
日本の企業にも、分野によって強い所と弱い所があります。<br />
薬や化学製品は、ドイツやアメリカといった欧米に、<br />
まだ一日の長があるようです。<br />
それは日本より一足先に利益を拡大していった欧米企業が、研究開発費に<br />
潤沢に投資していったからだと考えます。<br />
飛行機もそうです。<br />
部品点数の多いジェット機やロケットは弱い分野であったと思います。<br />
今は、技術力も格段にアップしておりますが。</p>

<p>そういった中にあって、飛行機でも日本企業の存在価値が注目されている記事が<br />
５／１５の日経新聞に掲載されていました。<br />
それは、抜粋ですが、<br />
「三菱重工業は十四日、来年就航する米ボーイングの次期中型旅客機<br />
「７８７」の主翼を初出荷した。<br />
ボーイングが旅客機の要である主翼の開発・生産を外部に委ねるのは初めて。<br />
三菱重工が受注する決め手になったのは、<br />
炭素繊維と樹脂を混ぜた複合材を使った機体の製造実績。<br />
三菱重工はかって戦闘機「Ｆ２」で複合材製の主翼を作った。<br />
ボーイングは機体の最終組み立て以外は外部企業に委託する方針。」<br />
要するに、日本の技術力に舌を巻いたということだと思います。</p>

<p>他にも、ボーイングや欧州エアバスの部品加工に<br />
日本の工作機械が使われているのですから、今や、製品作りを支える機械や<br />
なくてはならない部品の供給先は日本製だといっても過言ではないと思います、<br />
３月に戸田ゼミでいったベトナムの日系企業の工場では、<br />
半導体製作用の工作機械が、ずらりと並んでいましたが、<br />
ほとんど日本製だと言っていました。<br />
アメリカ製は一台もなく、ドイツ製が金属メッキ用として数台使っているそうです、<br />
因みに６／１の日経新聞によると、２００６年の工作機械生産で各国のシェアは、<br />
日本２７．４％、ドイツ１７．３％、中国１１．９％、その他として、<br />
韓国、アメリカ、台湾、イタリア、スイスの順でした。</p>

<p>さて、話を千代田化工建設株式会社に戻します。<br />
技術者が全体の６０％を占める企業のようで、製品作りの出発点である<br />
設計・図面作成に総力を上げていることがわかりました。<br />
一番難しい所であり、一番おいしい所に精力を注ぐ所に、この企業の腕の見せ所が<br />
あるようです。<br />
工場設備の設計からはじまって、工場を造るまでの総合エンジニアリングの企業を<br />
次回も紹介を続けます。<br />
</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/post_56.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/post_56.html</guid>
<category>0717nijihara</category>
<pubDate>Tue, 05 Jun 2007 00:00:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>第７７回　「会社拝見　⑤」　～千代田化工建設株式会社～  その２</title>
<description><![CDATA[<p>「５．毎年二十数名が外遊						<br />
　　　夏休みに理科系学生にアルバイトを与えて、						<br />
　　　会社に親しみを持たせようとするのは現在どこでもやっているが、						<br />
　　　千代田化工では一昨年末、「奨学金贈呈懸賞論文」を公募し、						<br />
　　　中曽根康弘、茅誠司、小汀利得の諸氏を審査員として、						<br />
　　　意欲的な会社であるという印象を一般学生たちのあいだに						<br />
　　　植えつけようとして努力している。						<br />
　　　「なかなかズルい手ですね」と私がひやかしたら、						<br />
　　　「いや、チョットした作戦ですよ」と玉置さんは即座に言いかえして、						<br />
　　　豪傑笑いをした。						</p>

<p>　　　経営者の頭がそういう方向に向いているから、						<br />
　　　技術者の向上のためには金を惜しまず、<br />
　　　毎年、二十数人の技術者を海外に派遣し、<br />
　　　その費用だけでも三、四千万円もかかっている。</p>

<p><br />
６．日本有数のプラント・メーカー<br />
　　　「このごろは、海が不景気なので、造船会社も<br />
　　　われわれと同じプラント・メーカーの分野に進出してきているし、<br />
　　　電機メーカーまでが手をだしはじめています。<br />
　　　なにしろ洗濯機や冷蔵庫をつくって蓄積した莫大な金の中から、<br />
　　　三倍とか五倍という予算をとってこの方向に注ぎ込むのですから、<br />
　　　資本金は相当なものですが、技術陣だけは、<br />
　　　おいそれと出来上るものではありません。<br />
　　　どこの会社も技術者の不足に悩んでいるはずですよ」<br />
　　　と玉置さんは溢れるような自信を、その柔らかい語調の裏にひそめ、<br />
　　　「まあ、われわれとしても、川崎の工場のようなものを<br />
　　　二つ、三つ建てようなんてことよりも、<br />
　　　現に日本国内に利用できる設備を持った会社がいくつもあるのですから、<br />
　　　それらの会社と技術的な協力をして行こうと考えています。<br />
　　　技術的な親会社になるというと語弊はありますが、<br />
　　　日本産業の縁の下の力持ちと申しますか、これからもう何年かたつと、<br />
　　　あれも千代田が建てたと、あなたにほめてもらえるような<br />
　　　立派な仕事をするつもりですよ」</p>

<p>　　　千代田化工は三菱石油の工事部分が独立してできた会社なので、<br />
　　　化学装置の中でも、とくに石油プラントを得意としているが、<br />
　　　すでに今まで建てた工場でも、日本じゅうの石油会社は言うに及ばず、<br />
　　　富士、八幡製鉄、日本鋼管、住友金属、<br />
　　　さては、味の素、東洋高圧、武田薬品、三菱化成、ミヨシ油脂、<br />
　　　ライオン油脂、日東化学、呉羽化成、日産化学、原子力研究所‥‥など、<br />
　　　化学装置を必要とするあらゆる事業会社におよんでいる。</p>

<p>　　　しかも二十億円の資金を投じて完成した川崎の新鋭工場が、<br />
　　　いよいよフルに動き出す段階にきたので、日本産業界の<br />
　　　急速な技術革新と相まって、千代田化工建設がいったいどこまで伸びるのか、<br />
　　　ちょっと見当もつかない。<br />
　　　そのことが私自身の頭の中にあるので、<br />
　　　「プラント・メーカーに進出した他の会社では、<br />
　　　千代田の技術陣をほしがっているそうですから、<br />
　　　人身売買をしただけでも、千代田は資本金以上になるそうじゃありませんか？」<br />
　　　と冗談を言った。<br />
　　　「え？」と玉置さんは驚いたが、八百人を一人ずつ権利金をとって譲れば、<br />
　　　六億円以上になるでしょうと言うと、<br />
　　　「そうそう。売るとなれば、社長が一番高いぞ」<br />
　　　とまた大笑いになった。<br />
　　　戦後百万円から出発した会社を資本金六百倍、しかも、<br />
　　　日本にただ一社の技術を売るプラント・メーカーにまで育てあげたご本人なのだから、<br />
　　　スカウトに応じようということになれば、徳武選手どころの騒ぎではないだろう。</p>

<p><br />
７．彼女の香水が成功の第一歩<br />
　　　私は以前から玉置さんは知っているが、<br />
　　　技術者出身の社長としては珍しく逸話の多い人である。<br />
　　　九大応用化学の出身だが、どうして九大に入ったかという理由がふるっている。<br />
　　　何でも佐賀の高校時代に福岡の町を歩いていて<br />
　　　美しいお嬢さんに出会ったことがあった。<br />
　　　一目惚れをした玉置青年がいきなりお嬢さんのあとをつけて行って<br />
　　　向うの家で驚いて、そういきなりでも困るが、<br />
　　　おつきあいする程度ならとの返事である。<br />
　　　そのお嬢さんとつきあおうと思えば、福岡の大学に入るほかない。<br />
　　　入る前に「君、何が好き？」ときいたら、<br />
　　　お嬢さんは「香水よ」と言う。<br />
　　　香水なら応用化学だ、というわけで、応用化学をえらんだのだそうである。<br />
　　　そのロマンスの相手が今の奥さんである。</p>

<p>　　　九大を卒業した玉置さんは三菱石油へ入社後、間もなく、徴兵検査を受けた。<br />
　　　その時、玉置さんは徴兵検査官に向かって<br />
　　　「今後国防その他で航空燃料は非常に重要なことになるので、<br />
　　　兵隊に勤務しないでも他に仕事があると考えてもらいたい」<br />
　　　と言った。<br />
　　　試験官も面白い人だったと見えて、<br />
　　　「それなら丙種合格にしてやる」<br />
　　　と答えた。<br />
　　　おそらく徴兵検査に行き、司令官と交渉して、<br />
　　　丙種合格にさせてもらったのは、まれであろう。<br />
　　　またこんな話もある。当時の三菱石油は毎年高い賃金を払って<br />
　　　アメリカから技術者を呼んでいた。<br />
　　　若い玉置さんは<br />
　　　「アメリカから呼んで来なくても、ぼくが行って全部覚えて来ますよ」<br />
　　　と提案して、アメリカへ派遣された。<br />
　　　間もなく「石油の一滴、血の一滴」の時代になり、<br />
　　　玉置さんは呼びもどされて陸軍の燃料関係にまわされ、<br />
　　　バレンバンの石油工場の責任者になった。</p>

<p>　　　やっと戦争が終わって、これからいよいよ三菱のために約束をはたせる時代がきたと<br />
　　　思ったら、とたんに財閥解体、玉置さんは千代田化工の方へまわり、<br />
　　　ついに今日のごとき技術会社をつくりあげたのである。<br />
　　　そんな人物だから、艶聞もなかなか豊かで、ある時、<br />
　　　赤新聞にあることないことをすっぱぬかれた。<br />
　　　社長室における玉置さんの奮闘ぶりを知っている人々はアッハハハ‥‥‥と<br />
　　　一緒になって笑うだけだったという。</p>

<p>　　　以上の話はいずれも玉置社長をよく知る人々から聞いたことで、<br />
　　　どこまでが真実であるか私にはわからない。<br />
　　　しかし、それをあえてここに書き出したのは、千代田化工のような技術を売る会社では、<br />
　　　技術者の総帥が大切であって、すこしでも玉置社長の風貌を<br />
　　　皆さんにお伝えすることができたら、と思ったからである。」</p>

<p><br />
千代田化工建設株式会社は技術が売り物で、完全な技術者集団の企業であるようです。<br />
社長の玉置さんも、自ら技術者なので、技術者を育成するには<br />
時間がかかることもわかっているし、人も大事にしていたようです。<br />
また企業の揺籃期においては、それなりの苦労があるのは当然のことですが<br />
いったん成長して来ると、企業を大きくするには、提携していった方が<br />
効率はいいし、費用対効果というコストパフォーマンスの面からでも力を発揮することは<br />
自明なことです。<br />
そういった意味においても、玉置さんは先の見える経営者だったと思います。<br />
なにせ上の文章にあるように、戦後百万円から出発した会社を<br />
資本金六百倍にしたというのは大いに評価されていいことです。</p>

<p>企業の規模が大きくなると、小回りがきかなくなる所が出てくるので、<br />
経営者のトップはそれだけに舵取りをうまくやらないと<br />
荒波をもろに被ることがありますから、大変です。</p>

<p>一方、現在のこの企業の従業員数や資本金をインターネットと調べると、従<br />
業員は単独で１，２３２人、連結で２，９１８人になっています。<br />
平均年齢は４４．１歳。「会社拝見」で紹介された時は１，５００名でしたから、<br />
今も技術を売る会社であることが続いているようです。<br />
資本金は７７０億円ですから、昭和３５年の６億円からすると,約１２８倍になっています。<br />
まぎれもない成長会社であったことがわかります。<br />
</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/post_59.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/post_59.html</guid>
<category>0717nijihara</category>
<pubDate>Sun, 10 Jun 2007 00:00:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>第７8回　「会社拝見　⑤」　～千代田化工建設株式会社～  その３</title>
<description><![CDATA[<p>「８．特命受注はふえる一方						<br />
　　　ところで、千代田化工の最近の業績はどうなっているか。			</p>

<p>		<br />
　　　（百万円）　売上高　　利益　　同率　配当					<br />
　　　３４・３　　　２，３５８　 　７２　　　４８　　１６					<br />
　　　３４・９　　　２，２１４　 　７５　　　５０　　１６					<br />
　　　３５・３　　　２，８９５　 １０６　　　４２　　１６					<br />
　　　３５・９　　　３，８９７　 １４１　　　４７　　１６					</p>

<p>	<br />
　　　川崎工場の完成によって、企画設計から製作、据付まで			<br />
　　　一貫して請負える体制がととのったので、					<br />
　　　売上げは前期から飛躍的に増大しはじめ、来三月期は四十五億円、		<br />
　　　九月期は五十五億円と年間百億円を見込んでいる。<br />
　　　受注高はいちおう七十億円になっているが、<br />
　　　三菱石油の水島製油所の工事だけでも百十億円、<br />
　　　それを四期に分けて売上げに計上するから、その分だけで<br />
　　　毎期二十五、六億円が確保される。<br />
　　　「あんまり受注が多いというと、あそこはなかなかつくってくれないだろうと言って、<br />
　　　注文がひっこみますから、受注高は発表しないで、<br />
　　　出来あがった工事の方を発表する方針にかえましたよ」<br />
　　　と玉置さんは詳細をさけたが、とにかく入札なしの特命受注をしてくれる会社は<br />
　　　現在すでに三十数社、将来、これを百社くらいまで拡大したいというから、<br />
　　　受注量はますますふえて行く一方であろう。</p>

<p>　　　なにしろ石油化学は今後の日本の成長産業の本命である。<br />
　　　何十という事業会社が石油化学に進出はじめている。<br />
　　　そのたびに千代田化工に金儲け仕事がころがりこんでくる。<br />
　　　激しい競争の結果、<br />
　　　事業会社の中にはふりおとされるものも出てくるかも知れないが、<br />
　　　その前に千代田は金をポケットに入れてしまっている。<br />
　　　ことに技術革新の激しい分野だけに、不景気だからと言って<br />
　　　工場建設を中止するわけには行かない。<br />
　　　だから、石油化学が本命だとすれば、石油化学を営む事業会社よりも、<br />
　　　建設と機械の両成長産業部門にまたがるプラント・メーカーである<br />
　　　千代田化工建設こそ本命であるというのが私の見方である。</p>

<p><br />
９．倍額増資の次に来るもの<br />
　　　千代田は過去三年間、連続増資をつづけてきた。<br />
　　　今後もこのスピードで膨張して行くかどうかは、<br />
　　　社長が事業をどういう方向に進めていくかによってきまるが、<br />
　　　その企業素質からも十分立てられると言ってよい。<br />
　　　さしあたりは、倍額増資が近づいており、それをはやして株価は<br />
　　　五百六十五円の高値をつけ、暴落にもかかわらず、なお五百円台を維持している。<br />
　　　まったく採算なんてものではないが、十一月二十八日の総会が終れば<br />
　　　具体化することになっているので、市場全体に大きな変化が起こらなければ、<br />
　　　六百円台をつけることも考えられる。<br />
　　　もし反対に急落場面があったら、その時こそ躊躇なく買ってよい株の一つである。</p>

<p>　　　なお、当社は本年夏からすでに上場申請をしており、<br />
　　　多分、今期ちゅうに上場の運びになるであろう。<br />
　　　店頭銘柄というと売買の不円滑なものが多いが、その中にあって千代田は、<br />
　　　日に五万、十万株の出来高がある。<br />
　　　業績の規模、株式の分布状態から見ても、すでに上場の資格十分で、<br />
　　　近く上場されたら、機械部分のポストに加わって荻原製作所と甲乙を争う存在になろう。」</p>

<p><br />
この企業は日本のエネルギーが、石炭から石油に大きく転換していった中で、<br />
うまく流れに相乗りした会社だったと思います。<br />
なにしろ、入札なしの特命受注をしてくれる会社が三十数社あったということですから、<br />
相当技術力も高く、他社の追随を許さないものがあったのでしょう。</p>

<p>上の売上高、利益を見てみると、<br />
昭和３５年９月期は、対前年同月比で、売上げが７６％、利益が８８％も<br />
増加していることがわかります。<br />
まさに瞠目すべき数字です。この時期にブレークスルーしたことがわかります。<br />
この成長率は、隣りの中国の成長企業と相似の事象を呈しています。</p>

<p>その中国株ですが、この頃は日経新聞にも大きな見だしで報じられるようになり、<br />
日本でもやっと市民権を得られたようです。<br />
５／２５の日経新聞の記事を抜粋すると、<br />
「中国の株式市場が一段と過熱している。国際取引所連盟（ＷＦＥ）の集計によると、<br />
上海、深センの両証券取引所の四月の合計売買代金が六千四百五十三億円ドルと、<br />
日本市場（東京、大阪証券取引所の合計、五千百二十四億ドル）を初めて上回った。<br />
五月も同様の傾向が続く。」<br />
口座数も一億を突破したのですから、波乱を伴いながら、<br />
行くところまで行くということが考えられます。</p>

<p>一方、千代田化工ですが、成長株の合言葉になっていた増資も<br />
三年間連続しているようで、当時の成長株の代名詞だったのでしょうね。<br />
「石油化学が本命だとすれば、石油化学を営む事業会社よりも、<br />
建設と機械の両成長産業部門にまたがるプラント・メーカーである<br />
千代田化工建設こそ本命である」<br />
といった所にミソがあり、成長期には特に川上産業においしい所があったようです。<br />
次回はプレス機械の「小島鉄工所」を紹介していきます。<br />
</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/8.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2007/06/8.html</guid>
<category>0717nijihara</category>
<pubDate>Sun, 17 Jun 2007 00:00:01 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【ネット】3月1日～6月30日まで　ミッション・ビジョンメイキングセミナー</title>
<description><![CDATA[<p>あなたがこれからの人生を<br />
魅力あるもにすることを願っている方だとして伺います。<br />
「あなたのミッションは何ですか？」<br />
「あなたのビジョンは何ですか？」</p>

<p>あなたが会社を経営されている方として伺います。<br />
「あなたの会社のミッションは何ですか？」<br />
「あなたの会社のビジョンは何ですか？」</p>

<p>ミッションやビジョンは<br />
自分の人生や会社を育てあげていく上に<br />
欠かせないものですが、上記の質問に<br />
スラスラ答えられる方は多くないと思います。</p>

<p>ご自身の、あるいは経営されている会社の<br />
ミッションとビジョンを磐石なものとしていただくため、<br />
2010年２月１日から4月末まで<br />
ミッション・ビジョンメイキングセミナーを開催します。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/517.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/517.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Mon, 01 Mar 2010 00:00:48 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【ネット】3月1日～6月末　小林一三翁に学ぶアイデア力強化セミナー</title>
<description><![CDATA[<p>小林一三翁をご存知ですか？</p>

<p>何もないところから、<br />
現在の阪急電車、阪急百貨店<br />
宝塚歌劇、東宝など、阪急グループを<br />
創り上げられた創始者です。</p>

<p>邱永漢さんがかつて<br />
経営に関心を持ち始めた頃、<br />
『日本で一番ユニークな経営者』<br />
として着目されたのが、この小林一三翁です。</p>

<p>小林一三翁について勉強していけば<br />
元気が湧いてくると思います。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/527.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/527.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Mon, 01 Mar 2010 01:37:36 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【東京】３月２０日（土）香港上海銀行・香港口座開設セミナー</title>
<description><![CDATA[<p>いまは香港にお金をあずけ、<br />
それをもとにして中国株などを<br />
売買する時代です。</p>

<p>私は数年前からそうした環境づくりの<br />
案内誌をしてきました。<br />
そうした体験をもとに、面談スタイルで<br />
香港上海銀行（HSBC)香港で<br />
口座を開設する方法をご説明します。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/hsbc.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/hsbc.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Sat, 20 Mar 2010 23:30:21 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【ネット】3月末まで　後半の人生充実のための人生設計セミナー</title>
<description><![CDATA[<p>人生が長くなっていますので<br />
後半の人生を充実するため<br />
積極的に第二の人生を開拓するための<br />
努力が必要だと思いいます。</p>

<p>「人生は終わりよこればすべて良し」<br />
だと邱永漢先生もおっしゃっていますが<br />
前向きの努力を続けることで<br />
「わが人生は満足であった」<br />
と言えるようになると思います。</p>

<p>そのような考えから賢者たちの知恵や<br />
先人たちの実践体験に学びながら<br />
後半の人生を充実させるための<br />
人生設計セミナーを始めます。</p>

<p>人生設計の作業にじっくり取り組むことと、<br />
多くの方々に参加いただくため<br />
ネットを活用し5ヶ月の時間をかけて<br />
ご勉強いただきます。</p>

<p>このテーマに関心をお持ちの方々は<br />
どうぞご参加ください。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/25_1.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/03/25_1.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Wed, 31 Mar 2010 00:09:50 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【東京】4月10日（土）都内の投資向きマンション見て歩きセミナー</title>
<description><![CDATA[<p>東京都内の便利のいい場所にあるワンルームを<br />
手に入れる投資法は次のような利点を持っています。</p>

<p>（１）定期的にお金が入ってくる。<br />
（２）６％前後の利回りが期待できる。<br />
（３）都内の便利の良い場所ならテナントの確保に困らない。</p>

<p>これはワンルームマンションを続けてきた私の考えです。<br />
私が実際に手に入れているマンションにご案内し、<br />
投資価値のあるマンションを実際にタッチしていただくとともに、<br />
これマンションを探し出しまた手に入れるノウハウをお伝えとします。<br />
　　　　　</p>

<p>　　　　　　　</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/415.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/415.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Sat, 10 Apr 2010 00:20:49 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【東京】4月17日（土）小林一三翁ゆかりの地探訪</title>
<description><![CDATA[<p>34歳で銀行をやめて独立し<br />
阪急電鉄、宝塚歌劇、東宝映画<br />
グループを創り上げ、東京電力の再建、<br />
東京電鉄の創業なども支援した小林一三翁の<br />
東京周辺のゆかりの地を訪ねます。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/417.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/417.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Sat, 17 Apr 2010 12:42:05 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【東京】4月24日（土）中国株・ベトナム株投資研究セミナー</title>
<description><![CDATA[<p><strong>内容：</strong></p>

<p>中国株とベトナム株投資について<br />
私が調べた直近の結果をお伝えし、<br />
あわせて参加者間での意見交換を<br />
深め楽しんでいただきます。</p>

<p>中国株とベトナム株投資に<br />
ご関心をお持ちの方々の<br />
ご参加をお待ち申し上げます。</p>

<p>なお、来年3月のハノイセミナーの<br />
概要もご案内させていただきます。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/200951.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/04/200951.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Sat, 24 Apr 2010 10:07:08 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【藤沢】東大・京大受験勉強セミナーを開催（2010年春オープン）</title>
<description><![CDATA[<p>東大や、京大など入学が難しい大学に<br />
進学をめざしている中学生、高校生<br />
あるいは学校や塾のペースに乗れない<br />
中学生、高校生に対する大学受験指導を行います。</p>

<p>私は４０数年前に東大入学を目標に勉強し、<br />
合格しました。また家庭を持ち、3人の子供を育てましたが、<br />
彼らと一緒に受験勉強を楽しみました。</p>

<p>このため、我が家には受験勉強についての<br />
ノウハウが蓄積され、特に東大・京大の<br />
受験に関した長期期間にわたる資料が<br />
保管されています。</p>

<p>こうした体験とノウハウをベースに、<br />
既存の学習塾では提供できない、<br />
一対一でかつ生徒さんの特徴と目標に即した<br />
受験指導を行います。</p>

<p>私としては高校2年生の終わり頃までに<br />
希望する大学にに合格できる実力を<br />
養成することを目標に指導していく考えです。</p>

<p>勉強を指導する場所は、<br />
私が住んでいる神奈川県藤沢市鵠沼海岸です。</p>

<p>ご関心をおよせいただく方はご連絡ください。<br />
</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/post_10.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/post_10.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Fri, 31 Dec 2010 10:08:30 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【ネット】HSBC香港の口座設定セミナー</title>
<description><![CDATA[<p>香港のお金を集め、そこから<br />
世界に投資をする時代の到来です。</p>

<p>実際、自分の資産形成の一環として<br />
世界を代表する香港上海銀行<br />
HSBCに口座を設ける人たちが<br />
増えています。</p>

<p>私は、数多くの方々をHSBC香港での口座設定に<br />
案内してきましたが、その経験にもとづき、<br />
これからHSBC香港での口座設定を<br />
希望する方々に、必要な情報を提供し、<br />
またご質問にお答えします。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/post.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/post.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Fri, 31 Dec 2010 12:59:15 +0900</pubDate>
</item>
<item>
<title>【ネット】株式投資の原則通信セミナー</title>
<description><![CDATA[<p>今は、個人の財産を創り上げて上で<br />
株式投資が重要な手段となっています。</p>

<p>株式投資というと、一番必要なのは、<br />
個々の投資対象に必要な情報だと<br />
思われがちです。</p>

<p>もちろん、投資対象についての情報は<br />
大切ですが、それ以上に大切なのは<br />
株式投資をしていく上で、守るべき<br />
投資原則を身につけることです。</p>

<p>この株式投資に必要な原則を<br />
身につけ、それを投資の基準において、<br />
株にお金を投じたら、株で財産を増やす<br />
ことが可能になってきます。</p>

<p>このような考えから、このコースを<br />
開発しました。<br />
株式投資の原則を身につけたいと<br />
考えられる方々はごご参加ください。</p>]]></description>
<link>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/10.html</link>
<guid>http://todaseminar.com/seminar/2010/12/10.html</guid>
<category>03schedule</category>
<pubDate>Fri, 31 Dec 2010 13:52:40 +0900</pubDate>
</item>


</channel>
</rss>