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|第36回 天下を回らないお金|
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おはようございます、ホンコンスターオーです。
世間を流布することわざに
“金は天下の回り物“
というのがありますね。
オレの所にはちぃ〜っとも
回ってこねえや、
どなたかお忘れじゃぁありませんか?
みなさんも
一度ならずも
そう言いたくなるような気持ちになった事が
おありではないでしょうか?
“みなさんも”
と言う以上
かく言うホンコンスターオーは
いつもそのように思っています。
ところが、世にも珍しいお金もあったもので
天下に回っていかないお金もあるんですよ。
先日、シンセンまで遊びに行ったときのお話しです、
人民の手を経て回りまわった紙幣は
強烈で個性的な臭いがしますから
わたしは人民元は人民元専用の財布に入れて使っています、
特に束にして持ち歩くと、
臭いがいろんなものに移ってしまうから
隔離しているのです。
これほど自己主張の激しいお札は
ないだろうと確信を持って断言ができます。
さて、目的地についてタクシーのお金を支払おうと
人民元専用財布を取り出したときです、
何となくですが、
やたらときれいに見える50元札が
目に付きました、
50元札は緑色の毛主席です。
「そうか、オマエはそんなに天下に出て行きたいのか、
じゃあ、本懐を遂げさせてやろう。」
そんな親心でもってきれいな顔をした緑色の毛主席で支払おうとしました。
ところが
運転手さんはなかなかおつりをくれません。
お札をかざしたり
凝視したり
「なにやってんだろう、早く釣銭よこせよ」
と少しイラだってきたときに
「お客さん、こりゃダメですねぇ、ほかの札にしてもらえませんか?」
「はあ?アンタ毛主席がきらいなんか?」
「いや、そうではなくて、これはにせものですよ。」
「えぇ!!」
よくよく見ると、確かに緑色の毛主席が
ある一定間隔で
濃淡の模様になっている、ようにも見ようと思ったら見えます、
手触りもつるつるしている、ようにも思おうと思ったら思えます、
人民の臭いもしない、ようにも感じようと思ったら感じます、
さては
あまり人の手を経由していないから、きれいだったか!!
仕方がないので、年季の入ったくったくたの10元札を何枚も渡す事になった。
一体どこでニセサツを掴まされた(つかまされた)のだろう
ニセではあるが、これを50元と思った人にとっては
これでも50元になるはずだ、
そう気を取り直して使う事にした。
ホンモノの50元札にしたって、
元をただせば、ただの紙なのだから。
誰か受け取ってくれる人はいないかなあ、
どこかで使ってやろうと思い、
日本料理屋で使おうとしたが、失敗、
帰りのタクシーで使おうとしても、ダメ、
水やお菓子を売っているちいさなお店で出したけど、受け取り拒否。
と言うわけで、緑色の毛主席は本懐を遂げられずに
ホンコンスターオーの人民元専用財布に収まったママである。
回ってきて欲しいお金は回ってこずに
回っていって欲しいお金は残ってしまう。
多分どこかで100元札を使ったお釣りなのだろう、
うかつに大きいお金を出して釣銭をもらってはいけない、
という教訓です。
それにしても、どうしよう、このお金モドキ、、、、、。
《筆者略歴》
1963年生まれ、牡羊座 A型
1986年南京大学で1年間語学研修
1994年〜98年大連に駐在
2001年に電機メーカーに転職し香港で勤務
2005年1月香港セミナーに参加。
《連絡方法》
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(2006年03月28日)