中国でよくある話が「サンプルだけ良くてあとは駄目」という話。
私の会社に、今日こんなことがありました。
大連のある工場に製造を依頼したものが、
サンプル品は良かったのに、納品されてきたものは全く品質が悪かったのです。
しかし、これはよくある話。
どんな工場も、受注が欲しいわけですよね。
お客さんが発注するかどうかを決めるのがサンプル品。
となると、サンプルには手間暇かけて良いものを作ります。
その良いものを見て、お客さんが実際に発注し、実績ができると
工場としては、「もう、こっちのもの」と思うようで、
すぐに手抜きのものづくりを始め、
中には信じられないような出来の悪さの製品を納品する工場もあります。
どんな業界でもそれは同じ。
得意先のある会社の総務部長に親しい方がいます。
その会社では、お昼に食堂で出されるご飯がまずい!という意見が多くありました。
食にはもの凄いこだわりを見せるのが中国人。
メシがまずいと言って退職する人や、ストを起こす社員も中国にはいるのです。
総務部長は「福利厚生のため、昼食支給の業者を変えよう!」と思いつきました。
市内の別の業者に頼んで、
まず、総務部内だけで1週間サンプルのお弁当を取って食べてみました。
これがなかなか美味い!ということで、採用が決まりました。
ところが、いざ全従業員に支給されるようになってからは、マズイ料理の連続…。
社員からは「業者を変えないほうがよかったのに!」という意見も多く出ました。
それでも、しばらく様子を見ようと思っていたある日・・
おかずの一つが異様にマズイ。なんだか変なにおいもします。
その料理には、なんと昨日の残り物が混ざっていたのです!!
しかも、夏場だったのでその料理は傷んでいたのです!!
その会社は従業員を1,000人以上も抱える大きな会社ですが、その大部分が激怒。
総務部長のもとには従業員からの投訴(トゥスゥ、クレーム)が相次ぎました。
次の日から、支給の業者が元に戻ったことは言う間でもありません(笑)。
「サンプルだけが良い」ということが多くありがちな中国では、
業者の選定に頭を痛めることもしばしばなのです。
サンプルだけでもいいものが作れるなら、全部いいものを作ったらいいじゃん!
と私は思うのですが。。。
もちろん中国にも「常にいいものを」と思っている会社もたくさんあります。
「サンプルだけいい」会社は、そういう会社にどんどん、どんどん差をつけられ、
じきに淘汰されていくのでしょうが、それにはまだちょっと時間がかかりそうです。
■チャイひめ
上海の魔物に心を奪われた女。小さな日系商社の雇われ総経理。
夢を叶えて中国(上海近郊の田舎町)在住。次の夢は上海の衝山路に住むこと。
05年7月上海セミナーで戸田ゼミ初参加。
■チャイひめさんへのメールはこちらまで:sh_chaihime@mail.goo.ne.jp
(2006年05月18日)